すべての
医療機関の皆さまへ

頭蓋健診とヘルメット治療の
現状を踏まえて

自由診療の拡大とともに、
医療の質が問われています。

今、子どもたちの健やかな未来のために、
第三者的視点からの
新たな取り組みがはじまりました。

ヘルメット治療

このような実情をご存じですか?

  • 適正な頭蓋健診を伴わないヘルメット治療
  • 不明確な適応・自由診療の増加
  • 保護者の不安を助長する説明

適正な頭蓋健診を行わず、自由診療によるヘルメット治療を勧める施設が増加しています。
診断根拠や治療基準が不明確なまま、保護者に過度な不安を与える説明が行われるケースも。
また、治療用ヘルメットの作製に必要な頭蓋形状データを取り扱うクリニックや関連メーカーのスタッフにおいても、技術水準が一定の基準に達しているかどうか、不明瞭な点が散見されます。医療の質と安全性を担保できる体制の整備が急務です。

ヘルメット治療の乱立がもたらす課題

バツを出す医師
  • 診断の専門性不足が招く医療の質と信頼の低下、および頭蓋縫合早期癒合症の見逃しリスクの増大

    専門的な知識と診断技術を欠いた医療行為が、重大な疾患の見逃しや誤診を引き起こすリスクを高めています。

  • 医学的根拠や適応基準が
    不明確な治療の拡大

    適正な診断に基づかない治療判断が行われることで、不要な介入や本来治療を要しない患児への負担が増大しています。

  • 診療プロトコルの未標準化と乱立

    医療機関ごとに診療方針が統一されておらず、医療提供の質にばらつきが生じ、保護者が適切な選択を困難にしています。

  • 保護者の不安の助長

    不安な親子

といった問題を引き起こしています。

この現状を是正するため
私たちは動き始めました

医療の安全と
標準化を目指して

私たちは、適正な頭蓋健診とヘルメット治療の標準化と信頼性の確保を目的として、一般社団法人日本ヘルメット治療評価認定機構を設立しました。認定医療機関制度を開始し、以下の基準を設けています。

3つの認定条件(2025年4月時点)

丸を出す医師
  1. 1研修・試験制度

    医師、クリニックスタッフ、メーカー担当者による当機構認定の頭蓋健診・ヘルメット治療研修の受講および認定試験合格(25年7月から認定試験導入予定)

  2. 2先行施設での実地見学研修

    大学病院・こども病院における頭蓋健診・ ヘルメット治療の実地見学研修参加

  3. 3鑑別診断機器

    X線等による鑑別診断が可能な機器を保有

医療者として今、
私たちにできることは?

メッセージ

適正な医療を
共に、
支えてください

右手を出す医師

患者紹介の際には、ぜひ認定医療機関をご活用ください。また、志を同じくする医療者の皆様のご参画をお待ちしています。

    • 恩賜財団母子愛育会愛育研究所所長
    • 順天堂大学産婦人科学講座 名誉教授・客員教授
    • 一般社団法人日本ヘルメット治療 評価認定機構監事
    竹田 省先生

    児頭変形は、自然に治るものが多いのですが、中には病的な変形や放置したために異常が残るものもあります。すぐに治療が必要な場合もあり、広く児頭変形の専門的知識を持ち、遅滞なく認定医療機関につなぎましょう。

    • 公益社団法人地域医療振興協会 練馬光が丘病院小児科部長
      自治医科大学客員教授
    • 一般社団法人日本ヘルメット治療 評価認定機構代表理事
    • 一般社団法人日本頭蓋健診治療研究会 理事
    細野 茂春先生

    頭の形に対するご両親の心配事は様々です。一方、日本語の教科書には頭蓋変形の記載が無く、研修の機会が少ないのが現状です。そのため小児科医は頭蓋変形の対応に苦手意識があり親の心配に十分に対応できない事例がみうけられます。本パンフレットを使用して位置的頭蓋変形の予防の啓発と、重症児では頭蓋早期癒合症の鑑別が必要であることから、頭の形外来を行っている認定医療機関の受診を勧めていただければ幸いです。

認定医療機関

小児の頭のゆがみに悩む親御さんへは、認定医療機関への紹介をお願いします。

お問い合わせはこちら